添加物のメリット、デメリットについて

「添加物」というものは、私たちの住む世界になくてはならないものになっています。
それは食品であったり化粧品であったり、様々なものに含まれています。

しかし、いつのころからか「添加物は悪」という風潮になってきました。
場合によっては「添加物=毒」という説明をつけて「私の会社の商品は添加物ゼロです!」という売り文句で商品を販売している会社もあります。

しかし、添加物が私たちにとって本当に悪であり毒であるなら、
なぜ全ての会社の全ての商品から添加物がなくならないのでしょうか?

私たちが手に取る商品にとって添加物がどのような役割をもっているのかをよく知らないまま、
世間の「添加物=悪」の意見に囚われていませんか?

まずはしっかりとそのメリット、デメリットを勉強していきましょう。

「主な添加物の役割」
化粧品に含まれる添加物には、どんな役割があるのでしょうか。

【防腐剤】
化粧品を最後まで安全で快適に使用するために、製品の品質を安定化させるために配合されます。ほとんどのスキンケア製品、化粧品に含まれています。

【界面活性剤】
乳化、可溶化、湿潤、洗浄、起泡などの効果の他、殺菌、粉体表面処理などにも利用されています。様々なスキンケア製品、化粧品に含まれています。

【保湿剤】
保水性、吸湿性に優れており、肌の乾燥を防ぐ目的で配合されます。化粧水や乳液など、スキンケア製品に多く含まれています。

【色素】
口紅やチーク、ファンデーションなどの色を出すために配合されます。色のついた化粧品にはほぼ使われています。

【香料】
様々な化粧品にその製品のイメージに合う香りを演出するために使われます。

【紫外線吸収剤】
紫外線を取り込み科学的に処理し、肌に紫外線エネルギーが届かないようにしてくれる働きがあります。UVケア製品に多く含まれます。

「添加物のメリット」
添加物が配合されることでどんなメリットがあるのでしょうか。

【製品性能の安定】
添加物を配合し、原材料の性能を安定させることで、商品から得られる効果を同じにできます。同じメーカーのひとつの商品を日本中どこで購入しても同じ効果を得られるのは、添加物によってその商品の全ての性能が均一に安定化されているからです。

【保存性の向上】
防腐剤によって、商品を開封したあとでも劣化速度を抑えることができます。また、使用する過程で手や肌についた微生物により二次感染を受け、商品の中で雑菌が繁殖することを防いでくれます。防腐剤がないと、商品開封後は冷蔵庫などで保管し一週間ほどで使いきる必要があります。

【価格の安定】
全ての原材料に天然素材を使用して化粧品を作った場合、その価格は現在の販売価格の軽く4~5倍以上になるでしょう。商品によってはそれ以上の価格になってしまいます。
また、日本では手に入り辛い原材料も、添加物がなければ海外から輸入することも不可能になります。そのため希少な原材料は国内のものを高値で入手する必要がありますので、また価格に影響がでるということになります。

「添加物のデメリット」
添加物が私たちに与えるデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

【肌荒れを起こす可能性】
添加物のなかには、肌への効果ではなく商品の保存性を高めるためだけに配合されているものがあります。その添加物がなければ商品の保存性が低くなり、雑菌が繁殖しやすくなったりといった影響があるため、最後まで商品を安全に使用してもらうために防腐剤などの添加物が使用されています。
しかし、この防腐剤が人によっては肌荒れやアレルギーを引き起こす原因になる場合もあります。問題ない人にはまったく影響がないものの、防腐剤の成分に過敏に反応してしまい、吹き出物が出来たり肌荒れを起こす場合があります。

【アレルギーを起こす可能性】
アルコールにアレルギーがある人の場合、化粧品に含まれる添加物のアルコール成分でアレルギーを起こしてしまう可能性があります。口から摂取するものに含まれるアルコールにはしっかり注意をしていても、化粧品に含まれるアルコール成分には気付かないまま使用してしまい、湿疹のようにぽつぽつとした赤い吹き出物ができたり、痒みがでたり、皮膚がかぶれてしまうなどの症状が出てしまうことがあります。
防腐剤にはアルコールが含まれていることがありますので、エタノール等の表示があるものには注意して使うようにしましょう。

「メリットとデメリットをしっかりと把握して使おう」
毎日肌につけるものなら、極力添加物が入っていないほうがいいと思います。
しかし、添加物が配合されているからこそ私たちは安心して自分に合うと思う商品を購入し、毎日使い続けることができるのです。

全ての添加物が肌荒れを起こしたりアレルギーを起こすわけではありません。
しかし、人によって合う合わないがあるのは事実です。

添加物が配合されていることに関するメリットとデメリットをしっかりと把握し、自分に合う製品を見つけ、それによって肌が良い状態に保てるのであればそれが一番ではないでしょうか。

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