加工でんぷんについて
加工でんぷんは様々な食べ物に含まれるようになりました。
パンやラーメン、パスタ、たこやき、お好み焼き、スイーツに至るまで多様な食べ物の中に入っており、コンビニやスーパーで何か買うと見かける言葉ではないでしょうか。
この加工でんぷんは巷では嫌われているようで、アレルギーになる、発がん性があるなど誹謗中傷を受けている肩身の狭い存在です。
ですが、加工でんぷんは良い所があるんです、あるから今に至るまで利用され続けてきているんだと思っています。
安価で多量に使いやすい以外にもちゃんと良い所があるんです。
ぜひ今回加工でんぷんが何なのか知らない人は、良い所もあると言うことを知って欲しいと思います。
加工でんぷんは主に触感を良くし、でんぷんが老化し固くなることを防ぐといった食品の品質を守り「おいしい」触感を創るために取り入れられています。
加工でんぷんが入っていることでとろりとした感やなめらかな舌触りなどを加工食で実現することができています。
また加工でんぷんは水を吸収する力が小麦粉などよりも低く、使用の方法によってはカリカリ感やもちもち感を創ることもでき、触感の魔術師的な存在でしょう。
でんぷんですから、血糖値が気になるという人にもオススメです。
加工されていないでんぷんは消化が早く、消化されて糖質になると体の中で利用されるのが早く、余ったものは肝臓に蓄積されるといった特徴があるのに対し、加工でんぷんは胃での停滞時間が長く、ゆるやかに腸へ運ばれ、糖質として利用されることはありません。
ゆるやかに腸へ運ばれ便と共に出ていきます。糖質として利用されないということは肝臓に貯蔵することはなく、もちろん血糖値にも関係しません。
そして加工でんぷんのあまり知られていない良い所は、消化性であると言うところ。
不溶性食物繊維という野菜に含まれるような存在に近く、腸に行くと便の容積を増やし、脂肪分解に使われて余った胆汁を便排泄の時に一緒に巻き込み排泄することを助ける効果があります。
触感だけでなく、体にも良い役目があるというのはこういった点からいうことができます。すごく悪いやつには思えないですよね。
加工でんぷんは昔から加工食に使われ、各企業がたゆまぬ努力を続けてきてくれたおかげで安価で手軽に美味しい食を実現することができました。
加えるものによって美味しくなくなってしまうから加工でんぷんが使われていることを分かって欲しいと思います。
見た目はボリュームあるけど、低たんぱく食を実現できる魔法を実現できる力が加工でんぷんにはあります。