合成ポリマーについて

肌をつるつるに変える巨大分子・合成ポリマー

「合成ポリマー」は、分子量が通常の1万倍以上にもなる巨大分子です。
化粧品に配合すると“とろみ”が出て使いやすくなり、肌をつるつるにコーティングして
なめらかな手触りにしてくれます。

安価で変質しにくいので、多くの化粧品に使われていますね。

よく「合成ポリマーは毛穴を詰まらせたり、なかなか落ちなかったりするので肌に悪い」
という情報が出回っていますが、これは合成樹脂などの場合であって、
化粧品によく使われる「カルボマー」と呼ばれる水溶性の合成ポリマーなら
このようなトラブルは起きません。

水溶性の合成ポリマーの配合率はわずか3%程度で、しかも皮膚にぴったりと張り付く
構造ではないのです。水に溶けやすいので、顔を洗えば簡単に落とすこともできますね。

また、微生物が繁殖しにくいので腐りにくく、
分子が大きいので皮膚に吸収される心配がないというメリットもあります。

界面活性剤と混同されることもありますが、水溶性の合成ポリマーには皮膚の脂分を
溶かす力はないので、両者は全く別のもの。

それどころか、増粘効果で化粧品の乳化を助ける効果があるので、水溶性の合成ポリマーを配合することで界面活性剤の量を減らすことができるのです。

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