桜味のお菓子に秘められた黒い秘密を検証

もうすぐ、春ですね。

晴れている日の太陽の日差しは、冬のそれとは違って暖かみを感じられるようになってきました。小鳥が鳴く声が聞こえてくるような気もします。着々と、桜前線は北上してきます。

 

スケジュール表には、お花見の予定が入り始めるのではないでしょうか?

今しか見れないから見に行こう、と桜の名所に足を運びたくなりますよね。地域情報誌も、絶好のお花見スポットや、桜の景勝地を紹介し始め、地元の人だけでなく観光客で賑わいます。

 

桜を愛する日本人

春が近づくと途端に世間にあふれ出す、桜モチーフの品々。

お菓子だけではありません、桜の花の塩漬けや、桜のお茶。入浴剤やバスグッズ、シャンプーなどのヘアケアや、ボディケア用品でも桜、さくら、SAKURA、チェリーブロッサム。色はピンク、ピンクとグリーンなど、桜を連想させるものが店頭に並びます。つい手に取る女性は多いです。

 

桜の季節やお花見には、毎年行きますか?

お花見は、桜が綺麗に咲いていても、天気は良いけれど気温が低い日もあり、日程調整が難しいですよね。防寒対策や防寒用品も必要です。

 

お花見や桜を見ながら、何を食べたいですか?

子供たちと一緒に何を食べますか?

桜の味のお菓子、桜の花が混ぜ込まれた食品はとても多いですが、ちょっと待ってください。

 

その桜の味の食品は、口にしても安全でしょうか?

 

三色団子

桜の花を愛でながら食べたい、三色団子。ある三色団子の原材料を見てみましょう。

 

上新粉、でん粉、ソルビット、グリシン、ph添加物、着色料(紅麹、クチナシ、コチニール)、酵素、(原材料の一部に卵、小麦、大豆を含む)、以上の内容です。順に説明します。

 

上新粉とは、精白したうるち米を洗って乾燥させ、少量の水を加えて製粉したものです。

目が細かい粉が上新粉、これをお湯でこね合わせて蒸すと、お団子になります。

お団子になる粉が、団子の中で最も多く含まれていることがわかると同時に、この粉さえあれば、団子として成形はできるということもわかりますね。

 

次にでん粉。デンプンとは、ぶどう糖が何万個も鎖状に結合したものです。

もしもこれが、「加工でんぷん」でしたら「デンプン+化学物質で、化学反応を起こしたもの」ですので、見逃せませんが、これは問題ありません。

 

次にソルビット、これは甘味料や保湿剤として使用される安全性の高い甘味料です。

次にグリシン、アミノ酸の一種で人間の体内でも作られています。細菌が増えるのを防ぐ働きがあり、保存の目的で使われます。

 

着色料1つ目は、紅麹。紅麹は中国・台湾の紅酒の製造に使用されます。

 

紅麹は、コレステロールを低下させる作用があることから、人への投与実験が行われた数少ない添加物の一つです。国立健康・栄養研究所は「短期間の接種は安全だが、長期間の接種についてはデータがなく、子供が食べると危険。18歳未満の人について安全性が確立されておらず、妊婦が食べると危険、妊娠中に食べると胎児に骨格形成の異常をきたす恐れがある」としています。

 

その他コメントは割愛しますが、安全度が低いといわれています。

着色料2つ目はクチナシ。クチナシの花からとれる着色料で、中国では漢方薬として長きにわたり使用されています。

 

漢方薬として使われていれば安全でしょうか?残念ながら安全性を証明するデータが不足しており、安全度が高いとは言えない食品添加物です。

 

着色料3つ目はコチニール。簡単に言うと虫のエキスです。

南米のサボテンに寄生するカイガラムシから取り出したものです。平成24年5月11日には、消費者庁から注意喚起が出されました。コチニール色素はアレルギー症状(アナフィラキシー症状)を起こす、急性アレルギーの場合は呼吸困難などの重篤な症状を起こす、といった内容です。

 

この三色団子に使われている着色料は、安全性が低いことがわかります。

 

特にコチニール色素については、心臓の弱い方はネットで検索する際には注意してください。

画像も出てきます。食品に使われていると信じがたいほどの、虫です。しかし虫は、自然界の生き物です。天然の着色料、人口の着色料、どちらなのかと言われるともちろん、天然の着色料です。天然の、と言い換えれば聞こえはいいですが、虫から抽出したエキスを使い、三色団子のピンク色が作られています。

 

桜のパッケージのバレンタインチョコレート

バレンタインチョコレートの売り場で、可愛らしいチョコレートを手に入れました。

箱の中には桜を連想させるピンクや、桜の葉を連想させるグリーンのチョコレート。チョコレートの表面には桜の柄がプリントされてもいます。サイズ違いで2種類購入しました。

 

小さな箱の方の原材料は、砂糖、ココアバター、植物油脂、全粉乳、カカオマス、生クリーム、乳糖、アーモンドペースト、脱脂粉乳、レーズン、洋酒、コーンフレーク、ココア、抹茶、水飴、キャラメルパウダー(水あめ、加糖練乳、その他)、コーヒー、バターオイル、ストロベリーパウダー、クリームパウダー、卵、桜葉、食塩、乳化剤、香料、着色料(紅花赤、二酸化チタン、赤40)、光沢材、(原材料の一部に大豆を含む)とあります。

 

大きな箱の方の原材料は、砂糖、ココアバター、全粉乳、植物油脂、カカオマス、脱脂粉乳、乳糖、アーモンドペースト、ストロベリーパウダー、バターオイル、乳化剤、香料、着色料(紅花赤、二酸化チタン、赤40)、酸味料、(原材料の一部に大豆を含む)とあります。

 

この大小2つの商品は、どちらも同じメーカーの商品です。

箱は桜が飾られ描かれ、プレゼントにしたら喜ばれそうなパッケージです。

 

しかしお気づきでしょうか?原材料の中に、桜はほとんど使われていません。

小さな箱の原材料に、わずかに「桜葉」と記載があります。

 

しかし見てください、桜の花や桜のエキスなどは一切使われていませんね。

 

インターネット通販で人気の、桜の花があしらわれたケーキ

ピンク色のクリームに包まれた、春を連想させるケーキ。

 

原材料を見てみましょう。ホイップクリーム、卵、砂糖、ストロベリーペースト、小麦粉、マーガリン、食用乳化油脂、洋酒、桜の花のシロップ漬け、還元水飴、桜葉シロップ、乳化剤、ソルビット、膨張材、着色料、香料、加工でん粉、酸味料、ph調整剤、安定剤、トレハロース、増粘多糖類(原材料の一部に大豆、乳を含む)とあります。

 

特筆すべき点は、桜の花や葉が使われていますが、着色料の種類が具体的に明記されていない点です。三色団子でもお伝えしましたが、赤色をつける着色料には安全性が確立されていないものもあります。

 

そういった着色料が使われている可能性もありますよね。

また、マーガリンと食用乳化油脂が使われています。マーガリンにはトランス脂肪酸が含まれています。トランス脂肪酸といってもさまざまな種類があるのですが、どのトランス脂肪酸がどのような危険を及ぼすのか?なんおと、まだ研究されていないのです。

 

様々な病気を引き起こすとされていますが、実験結果など十分なデータが出そろっていない添加物を含んでいる、マーガリン。食用乳化油脂は、化学的に作られた油脂などが混ざったものですが、法令では不純物がいくらまでなら混ぜても許されるという基準が定められていません。

 

「乳化油脂」と表示しておけばよく、私たちにはどういった油脂が混ぜられているのかがわかりません。桜の味を楽しみながら、マーガリンと食用乳化油脂をふんだんに口にすることになることは、否めません。

 

本当の桜の姿

春になると、桜を連想させる食品がたくさん出回ります。

そう、桜の花を連想させる、のです。実際に桜の花や桜の葉を使っている食品でしょうか?

桜の花や桜の葉は、おいしいでしょうか?

 

例えば桜餅には、桜の葉の塩漬けが巻かれます。しかし桜の葉の大量摂取は良くありません。

桜の葉を塩漬けにすると、閉環反応でクマリンという成分が生成され、桜の葉の芳香臭がするようになります。

 

クマリンには、経口摂取すると肝臓毒性があります。食品添加物としては認められていません。

安全性が担保できないためです。食品添加物として厚生労働省が認めていない、ということは、安全ではないということです。

 

多量に食べる、継続的に食べ続けることは避けたほうがいいことは明らかです。

では桜餅のピンク色には、桜の花からとれた着色料が使われているのでしょうか?

 

答えはノーです。桜の花から、もち米を桜色に染めるだけの着色成分は取れません。

桜はもちろん、昔から余すことなく使われています。桜の花の塩漬けは、お湯に入れると花弁がゆっくりと開き、見た目麗しい桜湯です。

 

生薬としては、ヤマザクラの樹皮の、外皮と木部の中間の内皮が「桜皮」と言われ、鎮咳剤などの生薬とされていたそうです。草木染にも使われますが、それは桜の木部を使います。

 

春が近づくとさくらをうたったフラペチーノやドリンク、お菓子も人気が出ます。

しかし、そのドリンクやお菓子を桜色に染めるための着色料は、何が使われているでしょうか?

 

お菓子には、食品添加物や砂糖、油脂やマーガリンなどの油分が多く使われていませんか?

また、桜の味ではなく、桜のような味の香料で香りづけされていることも多いです。本当に桜の花や葉が使われているのか、成分表を見てください。

 

また、あなたは本当に、桜が食べたいですか?おいしいから好きですか?

桜モチーフのスイーツを食べるときは見極めて、選んでください。

 

例えばお団子なら、白玉粉や上新粉で、30分もあれば手作りできます。

醤油と砂糖があればみたらし団子は作れます。

 

桜を見ながら大切な人たちと手作りのお団子を食べれば、お団子が三色でなくてもおいしくいただけますよ。

 

また、桜の花の塩漬けを買ってお湯を注げば、桜湯も作れます。甘いお団子と、少ししょっぱい桜湯、甘さと辛さの絶妙なバランスでおいしくいただけます。

 

おいしく安全な食べ物を食べながら、花より団子、年に一度のお花見シーズンを楽しんでくださいね。

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