食品添加物の安全性について
食品添加物は、多くの加工食品に利用されています。
食品に食品添加物を加えることによって食品が長持ちし長くその食品を保存できるようになったほか、食品自体の風味や見た目をよくしたり、食中毒などを防止したりする働きも食品添加物にはあります。さらに、食品添加物がないと作れない食品まで存在します。
このように私たちの食生活を非常に豊かにしてくれる食品添加物ですが、危険性もあります。
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人間も動物も同じ?科学的根拠が持つ曖昧さ
食品添加物は私たちが毎日食べるものに含まれているため、一定期間摂取し続けたときの毒性・生殖機能や新生児の生育に与える影響・妊娠中の母体や胎児の発育に及ぼす影響・発がん性の有無・アレルギーの有無・DNAや染色体への影響といった毒性については医薬品以上に厳密に確認されています。
ですが、それは「動物試験」によるものであり、人体への影響の確証はありません。現在行われている試験から得られた科学的評価を鵜吞みにすることは危険ではないでしょうか。
誰にとって安全な食品なのでしょうか
食品添加物には健康被害を防止するために、添加物の純度や製造時に生じる副産物、有害物質の含有量の上限といった「成分規格」や、動物実験から得られた情報で人に対する安全な添加物量を考えた「使用基準」を作っています。
食品製造業者はこの成分規格や使用基準を順守することで、安全な食品として添加物入りの食品を販売しているのですが、人間に対する科学的根拠があるというわけではないのです。
食品添加物のメリットをちゃんと理解しよう
なぜ、このように人間にとって絶対的な安全性の確証がない食品添加物を使用するのでしょうか。食品添加物には、食中毒や経済的損失のリスクを下げたり、食品の質を高めたり、食品の種類を増やす役割があります。
私たちの「食文化・食生活」の多様化に大きく関わっているのです。
食品添加物が抱える暗黙の闇
しかし、発がん性などが認められ、諸外国では食品に添加してはいけないと言われている食品添加物が、いまだに日本では使用されているということも事実です。使用が許可されている物質の中には、急性毒性が強いものや、アレルギー反応を引き起こすと懸念されているものもあります。
また料理でも利用頻度の高い化学調味料は味覚神経に悪影響を及ぼし、さらに脳神経を麻痺させることで直観力衰えさせる可能性があります。
利便性や嗜好のために使用されることが多い食品添加物ですが、健康を重視するのであればやはり摂取は控えたいものです。
なにを安全と評価するのか
食の安全性に対する消費者の意識は年々高まっています。「毒性があっても一定量までは無毒である」という考えから規定されている食品添加物の正しい知識をもつことが大切です。また、どのような食品を選ぶかは「健康でありたい」「美味しく食べたい」「長持ちさせたい」といった人それぞれの価値観にもよります。
メリット・デメリットを考え、食品を見極め、上手に付き合っていくことが大切です。