キレート剤の効用について
化粧品のなかにはさまざまな成分が入っています。
キレート剤もそのなかのひとつです。
化粧品についてみてみますと、エデト酸、クエン酸、フィチン酸などが当てはまります。
キレート剤は化粧品のなかに入ることで、金属イオンを不活性化してくれます。
実際化粧品のなかにも多くのキレート剤が使用されていますが、どうしてなのでしょうか。
化粧品の成分と金属イオンが結合すると、水に溶けにくくなります。
それを防止するめに、金属イオンを回避しておく必要があります。
たとえ水が微量であっても金属が水に溶けると、化粧水が沈殿したり、ぼやけたりする現象がでてきます。
金属イオンというのは水に入りやすい性格をもっていますので、化粧品は精製水で製造する必要があります。
金属イオンというのは成分と結合すれば水に溶けにくくなり、さらに酸化しやすくなります。
その典型のものが石鹸になりますが、キレート剤を使用することでさまざまな害を防いでくれます。
キレート剤もさまざまな種類がありますが、※1EDTAとはまた違う特徴をもっています。
またキレート剤は金属と混ざってもすぐ遊離します。
化粧品は多くの人たちが使用していますが、キレート剤についてもう少し関心をもつ必要があります。
※1分子の中心に配位結合を介して金属イオンを結合する、キレート試薬。