合成香料について
化粧品に配合されている“合成香料”ってなに?
化粧品のふたを開けると、ツンと良い香りがしますよね。
化粧品の種類によっては配合されている成分そのものが香ることもありますが、
ほとんどは「合成香料」によって人工的に香りがつけられているのです。
単に化粧品を良い香りにするためだけではなく、抗菌力のある香りで防腐性を高めたり、
原料となる成分のきつい臭いを分かりにくくしたりと、その用途は様々。
現在化粧品に使用されているものの種類だけで軽く500を超えると言われており、
それ以外のものも合わせると実に3000種類以上の合成香料が使われています。
合成香料には大きく分けて2つの種類があり、
1つは天然の香料から必要な成分だけを取り出した「単離香料」、そしてもう1つは
単離香料に石油などの天然資源を組み合わせて作る「純合成香料」です。
これらの香料は神経系統に作用し、うつ病や不眠症などの疾患を引き起こしたり、
アレルギーの要因になったりすることがあると報告されています。
特に、敏感肌の人が合成香料を含む化粧品を使うとトラブルが起きる可能性が高いので、
できるだけ無香料のものを選ぶようにしましょう。
また、人それぞれ香りとの相性があるので、人気のある化粧品でも
自分に合わないと思えば使用を中止する勇気が必要です。